- 血液ドロドロ状態とはそもそもどういう状態か
- 血液がドロドロになる原因
- 血液をサラサラにするために必要なこと
- 血液をサラサラにする効率的な方法
青汁には様々なメリットがありますが、今回は血中コレステロール、血中中性脂肪値、高血圧からくる血液ドロドロを防ぐ効果について詳しく解説していきます。
そもそも血液がドロドロの状態ってどういう状態のこと?
- 血液の「ある成分」が多すぎる状態
- 血管が何らかの理由で狭くなっている状態
上記の理由によって「血液が流れにくい状態になること=血液ドロドロ状態」です。この状態の血液は血液検査を行うと何らかの異常な値を示すことがほとんどです。
血液検査の結果を確認して自分の血液がドロドロかどうかを次に挙げる血液検査項目の値を参考にして確認してみましょう。
血液がドロドロになっている可能性のある血液検査の値
測定項目 | 性別 | 備考 | |
赤血球数 | 男性 | 580万個/μL以上 | |
女性 | 520万個/μL以上 | ||
ヘマトクリット | 男性 | 53%以上(正常値40~52%) | |
女性 | 45%以上(正常値40~52%) | ||
ヘモグロビン | 男性 | 16g/dl以上 | |
女性 | 15 g/dl以上 | ||
白血球数 | 共通 | 9000/μl以上 | |
血小板数 | 共通 | 40万個/μL以上 | |
血糖値 | 共通 | 空腹時血糖110mg/dl以上 | 血液検査の多くは空腹時に行うので空腹時血糖を参考にしてください。 |
食後血糖値140 mg/dl以上 | |||
総コレステロール(T-chol) | 共通 | 220mg/dl以上 | |
LDLコレステロール | 共通 | 220mg/dl以上 | 特にLDLコレステロールの値に注意してください。 |
HDLコレステロール | 共通 | 70mg/dl以上 | |
血中中性脂肪値(中性脂肪又はTG) | 共通 | 149mg/dl以上 | |
血圧 | 共通 | 最高血圧(収縮期血圧)140以上 | |
最低血圧(拡張期血圧)90以上 |
血液ドロドロ状態だとなりやすい病気
上記のように血液が流れにくい状態だと血管の壁に傷ができたり、血管にコレステロールが張り付いたり、血管の壁が盛り上がって血液の流れを止めてしまう、ということが起こります。このような状態が続くと下記のような病気を起こす可能性が高くなります。
- 動脈硬化
- 心疾患(後天性心疾患)・・・心筋梗塞や狭心症などの総称
- 脳卒中(脳血管障害)・・・脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの総称
どの病気も死に至る危険性の高いものです。しかし、生活や栄養バランスを改善し、血液をサラサラにすることで発生を抑えられる病気でもあります。生活や栄養バランスの改善と共に青汁を生活に取り入れて血液をサラサラにしましょう。
血液ドロドロの原因は?
これまでの通り血液が流れにくくなっている原因には様々な血液成分が関わっていますが、その中でも特に血液ドロドロの原因となっているのは以下の原因です。
- 血中コレステロール
- 血中中性脂肪値
- 高血圧
それでは、各原因ごとになぜ血液がドロドロになるのか、詳しく見ていきましょう。
血液ドロドロの原因①血中コレステロール
血中コレステロールには総コレステロール・LDLコレステロール・HDLコレステロールの3つの項目があります。それぞれの意味は以下の通りです。
- 総コレステロール・・・LDLコレステロールとHDLコレステロールをまとめた値
- LDLコレステロール・・・LDLというタンパク質に運ばれているコレステロール。全身の細胞にコレステロールを運びます
- HDLコレステロール・・・HDLというタンパク質に運ばれているコレステロール。全身からコレステロールを回収します
この中で気をつけたいのがLDLコレステロールです。LDLコレステロールは血液中で増えすぎると血管壁にはりつく、若しくは血管壁の傷に入りこんでしばらくそこに停滞すると酸化LDLコレステロールになります。
さらに、酸化LDLコレステロールが張り付いた若しくは入り込んだ部分で停滞すると泡沫細胞に変化し血管の壁が盛り上がり血管を狭くし、血液が流れにくい状態にしてしまいます。
LDLコレステロールが血液を流れにくくする仕組み
- LDLコレステロールが血液中で増加
- 増え過ぎたLDLコレステロールの一部が血管壁の傷に入りこむ(又は血管壁にはりつく)
- 血管壁の傷に入りこんだLDLコレステロールが酸化して酸化LDLコレステロールになる
- 酸化LDLコレステロールがLDLコレステロールに戻れず血管壁に停滞
- 酸化LDLコレステロールが泡沫細胞に変化し、血管壁が盛りあがって血管を狭くする
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血液ドロドロの原因②血中中性脂肪値
血中中性脂肪が血液を流れにくくする仕組み
- 血中中性脂肪が血液中で増加
- LDLコレステロールを小型化する
- 小型化したLDLコレステロールが血管壁の傷に入りこみやすくなる
- LDLコレステロール自体が多くなくとも血管壁に入りこむ
- 血管壁の傷に入りこんだLDLコレステロールが酸化して酸化LDLコレステロールになる
- 酸化LDLコレステロールがLDLコレステロールに戻れず血管壁に停滞
- 酸化LDLコレステロールが泡沫細胞に変化し、血管壁が盛りあがって血管を狭くする
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血液ドロドロの原因③高血圧
血液が流れにくいと心臓は血圧を上げて無理にでも血液を全身に流すよう働きます。つまり高血圧になっているということはすでに血液が流れにくい状態だということです。
更に高血圧が続くと血管の壁に勢いよく血液がぶつかりLDLコレステロールが入りこんでしまうような血管壁の傷ができてしまうので血管を狭めることにも繋がってしまいます。
青汁の血液サラサラ効果と血液ドロドロが改善される仕組み
青汁は「健康に良い!」というイメージがあり、なんとなく血液もサラサラにしてくれるというイメージを持っている方が多いと思います。そして、実際に青汁は血液をサラサラにする効果があり、コレステロールや中性脂肪の値が高い人に効果があるおすすめの健康食品です。
しかし、青汁が血液をサラサラにする仕組みを知らないという方も多いのではないのでしょうか?青汁がどのようにして血液をサラサラにしているか見ていきましょう。
青汁に期待できるLDLコレステロールの改善効果
LDLコレステロールが血管の壁に張り付いた状態を解決するには青汁に含まれている食物繊維と抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE・ポリフェノールなどが役立ちます。
- 食物繊維・・・腸からのコレステロールの吸収を抑制してくれ、血液中のコレステロールの過剰な増加を防ぐ
- 抗酸化作用のあるビタミンやポリフェノール・・・血液中のLDLコレステロールが酸化LDLコレステロールになるのを防ぎ血管を狭めないようにする
- 高血圧
青汁に期待できる血中中性脂肪値の改善効果
中性脂肪の元となる糖や脂質の摂取を減らす必要があります。しかし、食事量を減らす・食生活を変えるというのはすぐには出来ませんし、長期間継続するのは大変ですよね。
そんな時は、たった1杯で豊富な食物繊維が摂取できる青汁が便利です。
- 食物繊維・・・腸で糖や脂質の吸収を抑え、血液中の中性脂肪が増えるのを抑える
青汁に期待できる高血圧の改善効果
高血圧を改善するのに効果的なのが青汁や野菜に多く含まれるカリウムです。
カリウムは体内でナトリウムを排出する働きを持っています。余分なナトリウムが排出されれば細胞や血液のナトリウム濃度が正常になり高血圧を改善してくれます。
青汁を飲むのを注意すべき人
青汁は健康に良い食品ですが一部の人にとっては飲む前に医師に相談すべき人もいます。ここからは青汁を飲むのを注意すべき人について見ていきましょう。
このような症状・処方中の方は青汁を飲む時は医師に相談を!
- ワーファリン処方中の方
- 腎臓が弱い、腎臓病の方
- 肝臓病の方
ワーファリンの血栓の発生を防ぐメカニズムは血液中でビタミンKの働きを抑えることで成り立っています。しかし、青汁にはその抑えるべきビタミンKがたっぷりと含まれています。
ワーファリンを飲んでいるのにビタミンKを多量に含む青汁を飲んでしまうとワーファリンがビタミンKを抑えきれなくなり、お薬を飲んでいるのに血栓が発生しやすくなってしまいます。
出典:国立循環器病研究センター循環器病情報サービス, 循環器病あれこれ , [80] 血液をさらさらにする薬, 血液をさらさらにする薬を服用するときの注意
「腎臓が弱い」又は「腎臓病を持っている」人にとっては、青汁に多く含まれているカリウムが問題になることがあります。
カリウムは体内のナトリウムの量を調整する為に大切なビタミンで、余分なナトリウムを尿として排出してくれます。しかし、腎臓が弱い又は腎臓病を患っていると尿を上手く作れず、カリウムが体の中に蓄積してしまいます。すると血液中のカリウム濃度が高くなり、高カリウム血症という病気が出てしまいます。
高カリウム血症は悪心、嘔吐などの胃腸症状、しびれ感、知覚過敏、脱力感などの筋肉・神経症状、不整脈を起こす病気でひどい場合は心停止の危険性もありますので注意しましょう。
肝臓病を持っている方も青汁を飲む際には注意が必要です。肝臓が弱っている・肝臓病を患っている状態のところにビタミンやミネラルが多量に含まれた青汁を摂取するとビタミンやミネラルを利用しきれず過剰にビタミンやミネラルを肝臓に蓄積させてしまい肝臓の状態をより悪くしてしまいます。
出典:第57回日本農村医学会学術総会,青汁(ケール)により肝障害を呈した1例
肝臓の機能がそれほど落ちていない場合は青汁に含まれているビタミンCやビタミンB群が肝臓の働きをサポートしてくれ、肝機能の低下を防いでくれる可能性が高まりますので、普段の食事にプラスして青汁を飲んでみてください。
血液サラサラ効果が高いおすすめの青汁
コレステロール値が気になっている人は「やわたの本青汁」がおすすめ
コレステロールが気になる方が注意すべきこと
・LDLコレステロールの酸化を防ぐこと
抗酸化作用の強い以下の成分が入っている青汁がおすすめ!
・ビタミンA
・ビタミンC
・ビタミンE
・ポリフェノール
・葉緑素
・SOD酵素(Super Oxide Dismutaseの略で活性酸素を除去する酵素のこと)
上で挙げた抗酸化作用が強い成分のほとんどを含むのが「やわたの本青汁」です。「やわたのおいしい青汁」にはビタミンA・ビタミンC・ビタミンEとポリフェノールのカテキン・タンニン、葉緑素のクロロフィルが含まれています。
コレステロールの値が気になりだした方や普段の食事で油っぽいものばかりを食べているという方は「やわたの本青汁」を飲んでみましょう。
中性脂肪値・高血圧が気になっている人はサンスター粉末青汁がおすすめ
食物繊維は糖や脂肪の吸収を抑えてくれます。
「サンスター健康道場」の青汁にはその食物繊維量3.6gも含まれています。食物繊維量3.6gというとなんと生キャベツ200g分。スーパーなどで売っている千切りキャベツのミニパックが60g、5~6人分用の千切りキャベツビッグパックが280gだということを考えるとかなりの食物繊維量です。
中性脂肪の結果が不安、炭水化物中心の食事を摂りがち、最近太ってきた、という方は「サンスター健康道場」の青汁を飲んでみましょう。
カリウムは高血圧の原因となるナトリウムを排出してくれます。中性脂肪値が気になっている人におすすめの青汁でも紹介した「サンスター健康道場」はカリウムも多く含まれています。
サンスター健康道場のカリウム量は250mg。食物繊維と同様に生キャベツで例えるなら125g分に匹敵するカリウム量です。生ではなく茹でたキャベツなら約270g分にもなります。上でも書いた通り千切りキャベツのミニパックが60gと考えると青汁はかなりのカリウムを手軽に摂取できると言えます。
血圧の値が良くない、塩分の多い食事を摂りがちという方も「サンスター健康道場」の青汁を飲んでみてください。
中性脂肪値・高血圧が気になる方が注意すべきこと
- 中性脂肪の材料となる糖や脂肪の吸収を抑えること
- 高血圧の原因となるナトリウムを排出させること
おすすめの成分
- 食物繊維
- カリウム
おすすめの青汁
まとめ
- LDLコレステロール、中性脂肪、高血圧が原因で血液がドロドロになっている人には青汁が効果あり
- LDLコレステロールが気になっている人は抗酸化作用成分の多い青汁がおすすめ
- 中性脂肪が気になっている人は食物繊維の多い青汁がおすすめ
- 高血圧が気になっている人はカリウムの多い青汁がおすすめ
- ワーファリンを服用している方、腎臓が弱い方、腎臓病の方、肝臓病の方は青汁を飲む場合は医師に相談
血液をサラサラにする食品の中でも、全ての要素が詰まっていて気軽に摂取できる青汁は血液をサラサラにするための強い見方です。
血液ドロドロによって引き起こされる動脈硬化や後天性の心疾患、脳卒中などを防いでくれます。普段の生活に青汁を取り入れて健康なサラサラ血液をめざしてみませんか?