原料・成分

大麦若葉の青汁は美肌、ダイエット、便秘に本当に効果があるのか調査してみました

更新日:

大麦若葉の青汁

現代の日本において、青汁の代表的な原料として知られている大麦若葉。主原料に触れずに青汁の効果を語る時は、多くの場合この大麦若葉であると思ってもらって良いと思います。

しかし健康に気遣っている方であれば、一度は耳にしたことがある植物ですので、何となく健康に良いものだということは想像がつくと思いますが、具体的にはどのような効果があるのかご存知でしょうか?

今回はそんな大麦若葉で得られる効果を、それぞれの症状の原因と合わせて詳しく説明していこうと思います。

青汁によく使われてる大麦若葉って一体何?

大麦若葉とは、イネ科である大麦の「若葉」の事を指します。ちなみに、イネ科といえばお米が代表的ですが、その他にもトウモロコシやタケノコ、サトウキビなどもイネ科の植物です。

大麦自体は、味噌や醤油などの発酵食品の原料、ビールや焼酎、麦茶などの飲料にも使われている、日本人にとっては馴染みのある植物です。そして、これら麦の部分ではなく、まだ大麦の実がなる前、20~30㎝程度に育った状態のものを「大麦若葉」と呼びます。

通常は育ちきった実の収穫を目的として栽培されるため、食材として若葉だけが出回る事は極めて少なく、主に青汁の原料として専用に栽培されたものを使用しています。

大麦『若葉』をあえて使用している理由について

大麦は、草丈20cm頃の「若葉」と呼ばれる頃に栄養素が最も多く含まれています。これは大麦の栽培過程のひとつに、出揃った新芽の成分濃度を高める「麦踏み」と呼ばれる手法を取り入れているところにあります。

その結果、草丈60cmの成熟した段階と比較すると、多いものでタンパク質は1.68倍、カルシウムは1.60倍、カリウムは1.35倍も高いものとなっています。

その他、鉄分やビタミンK、ビタミンB2なども豊富に含まれていることから、『若葉』が青汁には適した植物であると言えます。

なぜ青汁に大麦若葉を使うのか

大麦若葉の収穫時期は、厳冬期である事が特徴です。

厳冬期には害虫が少なく、農薬を使用せずに栽培・収穫が出来るため、無農薬の安全性が担保しやすいわけです。冒頭に書いた通り、大麦若葉を収穫する際は「青汁用」であるため、市販されることはほとんどありません。筆者も近所のスーパーを数軒回りましたが見つかりませんでした。

また、大麦若葉だけに限った話ではありませんが、熱により壊れてしまう栄養素がいくつかある事も理由の一つとなります。具体的には、ビタミンC・ビタミンB1・パントテン酸・ビオチンなどです。これらは大麦若葉に特別多く含まれているわけではないものの、栄養をバランス良く摂取するために、熱による加工を避け、粉末や液状への加工で作れる青汁が適しているということです。

大麦若葉の青汁の味

結論から言うと『青汁』という言葉の印象とは異なり、大変飲みやすいものが多いです。

これは青汁の元祖であるケールの飲みにくさが課題だった頃、可能な限り多くの栄養素を含んで飲みやすい原料がないか研究された結果、大麦若葉が使用された経緯があるからなんですね。

ですが、大麦若葉は本来食用ではない若草であるため、若干の青臭さが残っている場合もあります。これが苦手な方、特にお子さんなどは、牛乳などを混ぜる事でまろやかさが増すと同時に、栄養面ではカルシウムを一度でより多く摂取する事が可能です。

チェック
野菜の王様ケールの青汁についてより詳しく知りたい方は下記を参照してください
>>ケールの効果・効能や注意点など全解説

青汁を牛乳と混ぜることによる効果・効能について詳しく知りたい方は下記を参照してください
>>青汁と牛乳を混ぜるべき理由と効果

大麦若葉が特に女性におすすめな理由

大麦若葉には特に女性にとって嬉しい効果が多いことが特徴としてあげられます。以下で、女性に多いお悩みと大麦若葉の青汁が発揮する効果について解説します。

大麦若葉の便秘解消効果

青汁の効果として多く取り上げられる便秘解消。ここでは大麦若葉による効果を中心に説明したいと思います。

結論から言うと、飲み方に少し注意を払う事で効果が見込めます。まず、便秘のメカニズムと原因については以下の記事で詳しく記載していますので是非ご覧になってください。

チェック
便秘のメカニズムと原因、予防・改善策については以下の記事で詳しく記載しています
>>便秘対策として優れている青汁の効果

上記記事でも触れている通り、「大麦若葉の摂取」という食生活の改善により解消が見込める便秘の種類は「機能性便秘」となります。

大麦若葉の青汁の食物繊維

大麦若葉に食物繊維が豊富に含まれていることはご存知だと思いますが、良いお通じのサイクルにあたって基準となる条件があります。

①一日に必要な摂取量
厚生労働省が推奨する1日の食物繊維の推奨摂取量は、男性の場合は20g以上、女性の場合は18g以上としています。

②「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」のバランス
基本的には、不溶性:水溶性=2:1で摂る事が理想とされています。

ではここで大麦若葉に含まれる食物繊維のバランスを見てみましょう。

★大麦若葉100%粉末100gに含まれる食物繊維
不溶性食物繊維:44.6g
水溶性食物繊維:2.6g
※あくまで参考値であり、全ての商品に共通しているわけではありませんのでご注意ください。

①の基準は満たしていますが、②は大きなズレが生じています。見て分かる通り、大麦若葉には不溶性食物繊維がとても多いことがわかります。つまり大麦若葉の青汁だけで便秘の原因全てを解消できるわけではない。という事です。

しかし、以下のような便秘の症状にお悩みの方には、大麦若葉の青汁を飲むことで一定の効果が期待できます。

ダイエットに大麦若葉の青汁が効く

不溶性食物繊維には、水に溶けず腸の中で水分を吸収して膨れてカサを増やします。そして腸壁を刺激して腸のぜん動運動を盛んにし、食べ物の残りカスをすみやかに体の外に排出させる働きがあります。

ダイエット中は、食事量も減り、腸の動きが鈍くなり排便の回数が減る傾向にあるため、不溶性食物繊維を摂り腸の動きを活発にする事で、スムーズな排便が期待できます。

弛緩性便秘の多くは、ダイエット中の方にも少し共通しますが、簡単にいうと『排便に必要な機能(腸の機能・筋力や血行)が弱っている』といえます。不溶性食物繊維の摂取により、腸の動きが活発になる事で、排便が促され便秘の解消が期待できます。

 摂り過ぎには要注意!

不溶性食物繊維を多く含む大麦若葉の青汁ですが、当然ながら注意点があります。

一時的に便秘が解消されたからといって、漫然と摂り続けてしまった場合、不溶性食物繊維の過多により、今度は腸が活性化しすぎてしまい、痙攣性便秘を引き起こす恐れがあります。食物繊維においてバランスが取り上げられるのはこういった経緯があるからです。

不溶性食物繊維を摂る際は、可能な限り海藻などから水溶性食物繊維を摂りつつ、水分もしっかり摂るように心がけましょう。

大麦若葉はアンチエイジングの強い味方

いつまでも若々しく保っていたいお肌。シワ・シミ・たるみ・くすみなど、加齢と共に肌トラブルに悩まされている女性はもちろん、男性にも多いのではないでしょうか。

肌の老化といっても原因は様々です。肌のエイジング(老化)の主な原因は下記の5つとされていますが、それぞれ詳しく解説していきます。

  • 光老化
  • 酸化
  • 乾燥
  • 菲薄化(ひはくか)
  • 糖化

光老化

光老化とは、紫外線を浴び続けることで、肌トラブルを引き起こす現象を指します。

紫外線には、表皮細胞の遺伝子に傷をつけ日焼けをする要因となるUV-Aと、UV-Bの2つがあり、この内、老化に密接に関わっているのはUV-Aです。UV-Aは肌の真皮にまで到達し、肌のハリを保っているコラーゲンとエラスチンという2種類の繊維を破壊することが、たるみやシワの原因となります。

光老化は、紫外線が原因なので、日焼け止めやUVカットの衣類を着用し、紫外線から肌を守る事で、防ぐ事ができます。

酸化

肌の酸化は、体内に取り込まれた酸素のうち、エネルギーとして使いきれずに残ってしまったものが活性酸素へと変化し、脂質と結合することによって起こります。すると、本来活性酸素は有害な菌から細胞を守る役割を持っていますが、過剰発生して酸化した場合、皮膚の細胞に攻撃を加えようとします。

そこでメラノサイトと呼ばれる細胞が、メラニン色素を作り、メラニン色素が酸化する事で防御を行います。しかし、活性酸素が多すぎた結果、メラニン色素が必要以上に作られてしまい、新陳代謝が機能しきれず、酸化したまま色素が残ってしまいます。これがシミの原因の一つとなります。

そして、先述の紫外線、ストレス、喫煙や大気汚染、また脂質や添加物の多い食生活は、活性酸素を過剰に発生させてしまう可能性を高めています。これを防ぐためには、主に食生活を含めた生活習慣の改善が必要となります。

乾燥肌

人の肌は20歳をピークに乾燥しがちになっていきます。これは角質の潤いを保つために体内で生成している天然の保湿成分が、年齢とともに減少していく事が主な原因です。この保湿成分というのは、「天然保湿因子(NMF)」「角質細胞間脂質」「皮脂(天然のクリーム)」の3つとなります。

加齢により保湿成分が減った状態で、冬場などの乾燥した環境にさらさられた肌は、角質層の表面が乾いてはがれやすくなり、角質同士の間に隙間が生じます。この隙間を通して、保湿成分により守られていた表皮の水分が蒸発してしまいます。その結果、表皮から水分が失われてしまうことにより、皮膚が薄く硬くなってしまい、小じわや、たるみの原因となってしまいます。

症状によって効果のある保湿方法は様々ですが、多くの場合「角質細胞間脂質』の減少」が引き金となっているケースが多いため、角質細胞間脂質を形成しているセラミドを多く含んだ化粧水や乳液を使用することで改善が見込めます。

また、あまりにかゆみなどの症状がひどい場合には、皮膚科の診断を受けることをおすすめします。

チェック
乾燥肌に対する肌のバリア機能の改善方法については以下の記事で詳しく記載しています
>>肌のバリア機能の乱れが乾燥肌の最大の原因

菲薄化

菲薄化とは、加齢と共に真皮のコラーゲンやエラスチンの量が減少し、表皮が薄くなっていく現象を指します。これらの原因は、コラーゲンとエラスチンの生成を促進するエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの減少にあります。

コラーゲン・・・細胞同士を結び付けて支える。
エラスチン・・・コラーゲン同士を結びつけて網目状に構成する。構成されたものは、ゴムのように伸縮する性質がある。

つまり、

  1. 古い細胞が剥がれ落ち新しい細胞が生成される
  2. コラーゲンにより新しい細胞同士が結び付く
  3. エラスチンによりコラーゲン同士が結び付き水分を閉じ込め弾力を生む

というサイクルで肌の弾力が保たれているわけです。

しかし、エストロゲンは加齢によって分泌量が減少するため、コラーゲンやエラスチンの生成が間に合わなくなってしまいます。すると、新しい細胞の生成にあわせて効率的に水分を閉じ込める事ができなくなるため、肌は徐々に薄くなっていきます。

その結果、肌がたるみ、みずみずしさが失われていきます。

改善や予防にはエストロゲンの分泌を促進する必要があります。そのため規則正しい生活習慣が求められ、湯船にゆっくりつかってリラックスする事、また十分な睡眠を取る事で、ホルモンバランスを整える事が重要となります。

糖化

糖化とは、過剰な糖分が体内のタンパク質と結びつき、AGEs(糖化最終生成物)という老化物質が生成されることを指します。肌で糖化反応が起こった場合、コラーゲンや角質は焦げたホットケーキのように黄色く変えられてしまい、これが「くすみ」の原因となります。

しかし生成されたAGEsを分解することは難しいため、糖化においては予防が重要と言えます。

肌を糖化から守るには、血糖値の急激な上昇を避けることが必要となってきます。そのためには、糖分の摂り過ぎに気をつけるのはもちろん、栄養バランスの取れた食事を早食いをせず、ゆっくりとることで血糖値の急激な上昇を抑えられます。

SOD酵素を含めた美肌への効果

エイジングの原因の中で、大麦若葉が最も効果を発揮するのは『酸化』の改善と予防です。その理由は、大麦若葉に含まれる『SOD酵素』にあります。

SOD酵素には、強い抗酸化作用があるため、メラニン色素の酸化を抑える働きと、過剰に発生した活性酸素の働きを抑制する効果の両面があり、シミの原因となる「活性酸素」「メラニン色素」の両方をケアする事ができます。

また、SOD酵素は、本来体内に存在している酵素の一つですが、加齢や生活習慣によって効果が弱まったり、減少していく事がわかっているため、サプリメントや食品などで外部から摂取する必要があります。

SOD酵素は食品から摂れる機会が少ないため、大麦若葉の青汁における非常に大きな効果の一つと言えます。

貧血の改善には大麦若葉が一番!?

大麦若葉には鉄分が多く含まれており、可食部100gで比較するとケールや明日葉約4~5倍含まれています。また、鉄分の吸収率を高めるためのビタミンCや葉酸も含まれていることから、貧血予防への効果は非常に高いと言えます。

チェック
貧血の原因・メカニズムについては下記の記事をご参照ください。
>>青汁の貧血予防と改善効果

大麦若葉の青汁の副作用の有無

ここまで大麦若葉の良い効果について触れてきましたが、様々な成分が入っているため副作用があるのか気になるところだと思います。答えは、基本的には食品であるため、副作用の心配はありません。

しかし、注意が必要な点も確かににあります。大麦若葉には若干ではありますがカフェインも含まれているため、脳を興奮させてしまう作用もあります。そのため、飲みすぎた場合に不眠や胃痛などの症状引き起こしてしまう恐れもあります。過剰摂取を避ければ健康や美容に良いのが大麦若葉です。

まとめ:大麦若葉の青汁の効果・効能

当然、健康面のメリットも多いですが、女性に嬉しいダイエットや美容面の効果が高いことから、キレイに痩せる。を心強くサポートしてくれるのが大麦若葉と考えていただいて良いと思います。

以下、簡単ですがまとめとなります。

  • 不溶性食物繊維が多いため、ダイエット中や食事量が少ないときの排便を効率的に促してくれる。ただし、水溶性食物繊維や水分不足など偏りを起こさないように注意が必要
  • SOD酵素の働きにより、活性酸素の活動を抑制し、シミなどの肌トラブルの予防に効果的
  • 鉄分が多く、鉄分の吸収率を高める成分もバランスよく含まれているため、貧血の対策に効果が期待できる。

青汁の通信簿では厳格な基準で選んだ効果が期待できる本当におすすめの青汁だけを紹介しています。安心安全で、目的に合った最適な青汁を選びましょう。大麦若葉の青汁はもちろん、普段の生活にとって欠かせない青汁を賢く選ぶ参考にしてみてください。

-原料・成分
-, , , , , , , , , , , , , , , ,

Copyright© 青汁の通信簿 , 2017 All Rights Reserved.